鯉のぼりが飾られるようになると、
こどもの日が近いなと感じますね。
最近は鯉のぼりの色も
いろいろ増えているように思いますが、
鯉のぼりにはどんな意味があるのでしょうか?
鯉のぼりの由来は?
端午の節句、こどもの日といえば
男の子の成長を願う行事。
勇ましさを感じさせる武士の
鎧や兜といった五月人形を飾るのは
いかにも男の子の行事といった感じですが、
鯉のぼりにはどんな由来があるのでしょうか?
端午の節句はもともと厄除けの行事で、
奈良時代から行われていたそうです。
兜や鎧で祝われるようになったのは
江戸時代に入ってからのこと。
その頃はまだ鯉のぼりは
存在していなかったそうです。
端午の節句が庶民にも広がるにつれ、
江戸中期から登場したのが鯉のぼり。
鯉のぼりの由来は中国の登竜門伝説なんだとか。
鯉が竜門の滝を登りきると
竜になるという伝説になぞらえて、
子供の出世を願って生まれたそうです。
つまり鯉のぼりの由来は
立身出世という訳ですね。
当初は現在のような形ではなく、
和紙に鯉の絵を描いたものだったそうです。
鯉のぼりの色の意味は?
童謡「こいのぼり」の歌詞には
「おおきい まごいは おとうさん」
「ちいさい ひごいは こどもたち」とあります。
その歌詞のとおり、
鯉のぼりは家族なのです。
一番大きな黒い真鯉が父親を表しています。
本来は黒い真鯉のみでしたが、
明治時代から赤い緋鯉が登場しました。
真鯉と対になる緋鯉は母親を意味しています。
やがて昭和に入ってから登場したのが
青い小さな鯉=子供です。
黒・赤・青が鯉のぼりの定番の色ですが、
最近は緑やオレンジなど
いろいろな色があります。
次男や三男の分の鯉のぼりや
娘も含めて家族の数だけ鯉のぼりを
飾る人が増えたのが色が多様化した理由とのこと。
鯉のぼりを飾る順番としては
吹き流しの下に父親を意味する黒い真鯉。
その下に母親を意味する赤い緋鯉。
そこから下の子供たちの分の鯉のぼりは
自由に決めて構いません。
また、赤い緋鯉には母親の意味はなく
子供を意味しているとの説もあります。
確かに童謡「こいのぼり」には
「おとうさん」と「こどもたち」だけで
「おかあさん」は出てきません。
しかし家族を表す鯉のぼりに
母親だけいないというのは寂しいですし、
現在は赤い鯉=母親という説が一般的です。
鯉のぼりを飾るのはいつからいつまで?
大きな鯉のぼりを飾るのは
なかなか大変な作業だと思いますが、
飾る日や片付ける日に決まりはあるのでしょうか?
調べてみたところ鯉のぼりを飾るのが
いつからいつまでというのは
明確には決まっていないそうです。
いつからというのは諸説あるようで、
「春分の日(3月20・21日頃)のあと」
「春彼岸(春分の日を中日とし前後3日、計7日間)のあと」
「清明節(4月5日頃)」などいろいろな意見があります。
特に決まりという訳ではないですが、
縁起を担いで大安の日に飾る人も多いようです。
片付ける日に関しても決まりはなく、
こどもの日が終わったらすぐ片付ける人もいれば
5月中旬頃まで飾っておくという人も。
ただ、梅雨に入ってしまうと
鯉のぼりをしまうのは大変ですよね。
せっかく鯉のぼりを飾るなら
やっぱり1か月くらいは楽しみたいものです。
なので出す時期は4月上旬頃から、
片付けるのは5月中旬位までが良いかと思います。
しかし鯉のぼりを飾る時期は
地域によって違う場合もあるので、
周りの様子を見て出したり片付けるのが
一番無難かもしれませんね。
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