TOKIOの山口達也さんが
書類送検された事件が連日報道されています。
事件そのものの注目度も高いですが、
報道の際の呼称に「容疑者」「被疑者」ではなく、
「メンバー」を使用しているメディアが多いのも
注目を集めていますね。
なぜメンバーと言い換える?
本来であれば書類送検された段階で
「容疑者」や「被疑者」という呼称を
使用するのが一般的ではないでしょうか。
現に一部のメディアでは
「山口達也容疑者」と報道しているケースもあります。
なのになぜ「山口達也メンバー」という呼称を
使用するメディアが多いのでしょうか?
TBSは『ビビット』で言い換える理由を説明していました。
TBSでは書類送検された場合は
原則として実名報道をしていませんが、
山口達也さんの場合は著名人であるため
実名報道に至ったとのこと。
しかしすでに和解が成立しているので
敢えて「容疑者」ではなく
「メンバー」という呼び方で伝えているそうです。
フジテレビは『とくダネ!』で
小倉智昭さんが「メンバー」呼びに疑問を呈していました。
しかし『とくダネ!』でも
「山口達也メンバー」と報道しています。
その理由を伊藤利尋アナウンサーは
一般人であれば匿名で報じるケースですが
山口達也さんだから報道していると言い、
逮捕に至っていないため「メンバー」という表現をしているとのこと。
TBSやフジテレビの説明によると
本来であれば実名報道する事件ではないものの、
山口達也さんが有名人であるために
実名報道せざるを得ない状況ではあるが
逮捕された訳ではないので「メンバー」と呼ぶということですね。
でも書類送検された段階で
「被疑者」であることには違いないので、
敢えて「メンバー」と言い換える理由には
なっていないようにも思います。
これは「忖度」と言われても仕方ありません。
また、「逮捕されていないから」と言いますが
過去に逮捕されたジャニーズの場合は
同じく「メンバー」と報道されていた気がしたので
改めて調べてみました。
ジャニーズだけの呼び方?
2001年には稲垣吾郎さんが
駐車違反と公務執行妨害で逮捕されました。
当初は「稲垣吾郎容疑者」と報道されましたが、
釈放後は「稲垣メンバー」とされています。
この時にも「メンバー」という呼び方が
かなり騒がれたと記憶していますが、
逮捕時は「容疑者」として報道したものの
釈放されたので「メンバー」という呼び方に変えたという訳ですね。
では、この「メンバー」に言い換えるのは
ジャニーズの場合だけかというとそうではなく、
極楽とんぼの山本圭一さんのケースでも
「元メンバー」という呼称が使われていました。
「容疑者」を「メンバー」に言い換えるのは
ジャニーズに限ったことではないようです。
いつから?
コンビやグループであれば
「メンバー」という呼称が使えるでしょうが、
個人の場合はどうなるのでしょうか?
島田紳助さんのケースでは
「さん」「タレント」「司会者」など
メディアによって呼称が分かれていました。
山下智久さんのケースでは
「さん」付けだったものの書類送検を
「書類が送付されました」という謎の表現も。
芸能人が起こした事件の際に
メディアが表現に配慮するようになったのは、
やはり稲垣吾郎さんの事件が発端のようです。
もちろん一般人であれば匿名、
著名人の場合は肩書などを付けるという
一定のガイドラインもあるのでしょうが・・・
人気のある芸能人ですし、
不起訴処分で復帰する可能性が高い状況なので
事務所に対する配慮や遠慮から
こういった謎の言い換えが行われるようになったのではないかと思います。
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