喪中はがきは年賀状と違って毎年送るものではないので、いざ必要となると書き方に悩んでしまいますね。
喪中はがきの文面の書き方や使える文例集をご紹介します。
喪中はがきの文面の書き方は?
喪中とは近親者の死を悲しみ、喪に服している期間のこと。
喪中にしてはいけないとされることは地域や宗教などによって異なりますが、新年の挨拶を控えるのは一般的なマナーです。
年賀欠礼の挨拶のために出すのが喪中はがきとなります。
喪中の範囲も考え方により異なりますが、一般的には二親等以内の親族までです。
具体的には自分からみて父親・母親・祖父母・子ども・孫・兄弟姉妹・配偶者など。
配偶者の兄弟姉妹・祖父母なども二親等ですが、最近は喪中としない人も増えています。
故人との付き合いの深さなどを踏まえて、喪中とするか判断しましょう。
喪中はがきの文面の構成は以下の3つ。
- 喪中であることを伝える
- 誰がいつ亡くなって喪中なのか説明
- 結びの挨拶
誰がいつ亡くなって、という部分では故人の名前と続柄を書きます。
故人の名前は苗字が同じ場合には名前のみを記載。
亡くなった日付は「本年○月」「令和○年○月」など月までで記しましょう。
“年賀”や“拝啓”“敬具”などは書かず、句読点も使用しません。
年賀状では近況報告などを書きますが、喪中はがきの場合は近況報告は控えます。
近況報告をしたい場合はあらためて寒中見舞いを出しましょう。
文面に添えるイラストは花が一般的で、蓮や菊、水仙や桔梗などがよく使われます。
はがきは胡蝶蘭の切手のものを使う人が多いです。
私製はがきを使用する場合には、切手は弔事用のものを選びましょう。
喪中はがきの文例集
喪中はがきを書く際に使える文例集をご紹介します。
喪中の文頭挨拶文例
- 喪中につき新年のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
- 喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
- 喪中のため年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
- 喪中のため年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
喪中の説明文例
- 本年○月 祖母○○が他界致しました
- 本年○月 母○○が永眠致しました
- 本年○月 父○○が急逝致しました
- 令和○年○月 祖母○○が○○歳にて永眠致しました
- かねてより病気療養中の祖父○○が本年○月に永眠致しました
結びの挨拶文例
- 永年にわたるご厚情に心から御礼申し上げます
- 本年中に賜りましたご厚情に感謝致しますと共に皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
- 明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます
- なお時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
- 生前賜りましたご厚誼に深く感謝いたします
上記のような文例を組み合わせると以下のような文面になります。
文例1
喪中のため年末年始のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
本年○月 祖母○○が他界致しました
永年にわたるご厚情に心から御礼申し上げます
明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます
文例2
喪中のため年末年始のご挨拶を失礼させていただきます
かねてより病気療養中の祖父○○が本年○月に永眠致しました
生前賜りましたご厚誼に深く感謝いたします
なお時節柄一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
文例3
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
令和○年○月 祖母○○が○○歳にて永眠致しました
本年中に賜りましたご厚情に感謝致しますとともに
皆様に良き年が訪れますようお祈り申し上げます
文例4
喪中につき新年のご挨拶を謹んでご遠慮申し上げます
本年○月に父 ○○が急逝いたしました
生前に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほど謹んでお願い申し上げます
あらかじめ喪中の文例が入っている喪中はがきテンプレートを配布しているサイトも多いです。
喪中はがきの書き方や文章に自信がない場合は、そういったテンプレートを活用してみるのも良いと思います。
喪中はがきを印刷してくれる会社も数多くありますので、そういったサービスの利用も検討してみましょう。